ワキガ菌の正体「コリネバクテリウム属」
今回の相談者は、主婦の令子。48歳。
今、令子が知りたいことは、「ワキガの正体」について
目次
ワキガ菌の代表格は 「コリネバクテリウム属」
皮膚の上で、汗と皮脂やタンパク質、アンモニアといったいろんな老廃物が混ざり合うと、常在菌が喜んで分解するんじゃ。
そうすると「コリネバクテリウム属」という細菌が誕生する。これが、ワキガ菌の代表格。
はじめて聞くわね。
実際に、ワキガの人のワキを調べてみると、ジフテリア菌だとか、コリネバクテリウム属の細菌を確認することができる。
ただ、この原因菌は、アポクリン腺からの汗がないと生きていけんのじゃ。
え?
じゃあ、ワキガじゃない人の体では、死ぬってこと?
その通り。
繁殖できずに死んでしまう。
それと、ついでに皮膚の常在菌についても、少し話そう。これは、みんなの皮膚にいる菌だが、「表皮ブドウ球菌」というんじゃ。
この菌は、エクリン腺からの汗が分解されて誕生する。
つまり、ワキガの人と、そうでない人とでは、皮膚に住みついている細菌の種類が違うってことね。
このワキガ菌だけでも、死滅できないのかしら?
これら特定の細菌を死滅させることができれば、臭いはほとんどしない。
アルコール消毒でも細菌は死滅する。
ただ、細菌の繁殖力はもの凄く強いから、アポクリン腺から再び汗が出たら、3時間~7時間くらいで元に戻ると言われておる。
じゃあ、常に殺菌し続ける必要があるってことね。
ただ、皮膚の常在菌は、ウイルスから体を守る役割もある。
何でもかんでも殺菌すればいいというものではない。その点は、腸内細菌と一緒なんじゃ。
だから、人間の体に必要な菌は守りながら、ニオイ菌を出来るだけ抑制する。ってくらいが体にとっては、いいんだよ。
ニー博士の豆知識コーナー
人間の皮膚は、最大の臓器
人間の体は「皮膚」は、体温を調節したり、水分を維持したりと、重要な役割をしておる。
「人体最大の臓器」と言われいて、皮膚の重さは、体全体の16%になるんじゃ。皮膚の一番外は「表皮」で、厚みはわずか0.2mm。それがさらに4つの層に分かれているんだが、その中でも最も重要な役割を果たすのが、一番外にあるたった0.02mmmの「角質層」なんじゃ。
角質層には大きく2つの機能がある。一つは、「保湿」、もう一つは異物が体内に入り込むのを防ぐ「バリア」機能じゃ。
皮脂を完全に落とすと、炎症を起こす
皮脂を洗浄能力の強い洗剤や、石けんで洗い落とすのは、注意が必要なんだ。
頻繁に洗浄を繰り返すと、皮脂膜がなくなって、皮膚の水分が蒸発する。そうなると、つやもなく、乾燥した肌になってしまう。
この状態が続くと、皮がむけて、かゆくなったり、ひびやあかぎれといった炎症を起こすことになる。
皮膚のバリア機能がなくなると、こんなことに?
皮膚の主な役割は、この2つ。
1.外からの刺激の侵入から身体の内部を守る。
2.体の中の水分が外に逃げていかないよう守る。
皮膚のバリア機能がなくなると、こんなことになる可能性があるんだ。
①雑菌が侵入する。②皮膚が乾燥する。③毛孔がつまる。④皮脂分泌が過剰になる。⑤かゆくなったり、かぶれる ⑥化膿する。⑦あぶらっぽく、かさつく。⑧シワができる ⑨アトピー性皮膚炎になる。
石油系の界面活性剤で作られた「ボディソープ」は大丈夫?
スーパーやドラッグストアには、皮脂や汚れを落としたり、殺菌、消臭効果の高い商品がたくさん並んでおる。
そこでひとつ注意してほしいのは、何で作られているのか?しっかり確認することじゃ。
洗浄剤の中には「石油系の界面活性剤」が入ったものがあるが、これは、ものすごく洗浄力が高く、皮膚のバリア機能まで奪ってしまうくらい、皮脂を根こそぎ落とすものもあるようじゃ。
そうなると、皮膚の本来の保湿機能、バリア機能がなくなり、皮脂が過剰に分泌されて、逆に体臭が強くなったりするんじゃ。
自分の体に何を使うと一番いいのかも考えながら、体を清潔に保つといいぞ。
【ニー博士開発】頭皮から足裏まで。全身に使えるデオドラント。
市販のデオドラント商品だとワキにしか使えない上に、化学物質で作られた殺菌剤が入っておるから、経皮吸収された後、体内に蓄積されてしまうんじゃ。
ワシが開発したのは、全身(頭皮、首まわり、耳裏、胸、ワキ、背中、デリケートゾーン、足裏)に使えて、しかも体に優しいアミノ酸成分で作ったから、敏感肌の人でも使うことができるぞ。
体にも服にも使えるから、アイディア次第で使い方は無限大じゃ(^▽^)/
詳しくは、この公式サイトで紹介しておるから、悩んでいる人は一度見てほしい。