「ミョウバン」の使い過ぎは、要注意
今回の相談者は、主婦の令子。48歳。
今、令子が知りたいことは、「ミョウバン」について
目次
1分で分かる「ミョウバンは体に毒?」
ニー博士、ワキガに「ミョウバン」がいいって聞いたことあるんだけど、実際のところ、どうなのかしら?
ミョウバンは、確かにワキガ菌の働きを抑える効果があるんだが、使い過ぎは体に悪い。
っていう話もある。
なんで、体に悪いの?
ミョウバンに含まれる「アルミニウム」が毒?
実は、ミョウバンの中には「アルミニウム」が入っておるんじゃ。
このアルミニウムは、海外では使用禁止になっていて、「アルミニウムフリー」と書かれた商品が出回ってるくらいなんだよ。
日本はまだ「アルミニウム」は禁止されてないってことね。
そう。
アメリカで禁止されるきっかけになったのは、乳がんになった女性の乳房を切って調べたら、アルミニウムが堆積してたんだ。
それからアメリカは、アルミニウムの使用を禁止したってわけ。
女性は脇毛を剃ったり、脱毛したりするから、そこからアルミニウムが経皮吸収されて、乳房の中に堆積したんじゃないかって見方ももある。
ミョウバンの中に入ってる「アルミニウム」がいけないってことね。
日本では食品添加物に使われる「アルミニウム」
そうだな。
ただ、日本では食品にもたくさん使われているんだよ。
例えば、パンやケーキに使う「膨張剤」
ウニの形が崩れないようにする「形状安定剤」
漬物の色を良くする「色止め剤」
野菜に使う「品質安定剤」
なんかにも入っておる。そもそも、食品の品質を保つのにそんなものが使われていたってビックリするだろう?
ちょっと、嫌な感じがするわね。
体にいいと思って食べてた野菜にも使われているって、ちょっと驚きだわ。
じゃあ、ワキガ菌をやっつけるために「ミョウバン」は使わない方がいいってことかしら?
そうじゃな。
肌に直接つけたり、塗ったりはせずに、洗濯に使ったり、お風呂に入れたりするくらいは大丈夫だぞ。
ただし、使う量を加減するんだぞ。
どれくらいまで平気なのかしら?
国際機関では、体重1kg、1週間当たり、2mgまで。という摂取基準を設けておるから、コレを参考にするといい。
ニー博士の豆知識コーナー
1分で分かる「食品に含まれるアルミニウム」
食品に含まれるアルミニウム
食品に含まれるアルミニウムは、天然のものも含めるとこんなにあるぞ。土壌や、水、空気中のちりにも存在する。
実は、土壌から吸収されたアルミニウムが、野菜、穀類、魚介類にも含まれているし、膨脹剤だとか、色止め剤、品質安定剤の食品添加物にもアルミニウムが含まれておる。
膨脹剤(ベーキングパウダーなど)
一部の菓子パン(メロンパンなど)、焼菓子(スポンジケーキなど)、揚げ菓子(ドーナツなど)、蒸し菓子(小麦饅頭など、蒸しパン)など
色止め剤
漬物(ナスの漬物、シソの実漬など)
形状安定剤(煮崩れ等の防止)
魚介類(たこ、いか、くらげ、うになどの魚介類)など
品質安定剤
野菜等(芋、豆、ごぼう、れんこん、栗など)の煮物
大部分のパン、菓子パンは大丈夫
ここで、ひとつ言っておきたいことがある。大部分のパンと菓子パンは、パン生地を膨脹させるために「パン酵母」を使用しているから、膨脹剤は使っておらんぞ。安心して食べるといい。
1分で分かる「アルミニウムの毒性、ラットで実験」
アルミニウムの毒性を、ラットで実験
ラットを使った動物実験をしたら、アルミニウムを多量に投与したときに、腎臓だとか、膀胱への影響が確認された。握力も低下したようじゃ。
食品の安全性を評価している国際機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では、人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量(暫定耐容週間摂取量)として、体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しておる。
また、一時期、アルツハイマー病と、アルミニウムが関連しているのでは?といった話もあったが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされておる。
厚生労働省が「アルミニウム摂取量」を調査
平成23年度~24年度に、アルミニウムをどれくらい摂取しているのか調査を行ったんじゃ。その結果、すべての年代で「暫定的な許容量」を下回っていたようだ。
1歳~6歳の小児は、許容量に対する摂取量の割合が大きいこともあり、許容量の約43%。ただ、アルミニウムを含む食品を多く食べる場合だと、小児では摂取量の多い5%が、許容量を超える可能性があることも分かったんじゃ。
アルミニウムの推定摂取量には、穀類加工品や菓子類などの影響が大きいから、膨脹剤として使用される食品添加物(硫酸アルミニウムカリウムや硫酸アルミニウムアンモニウム)によるものと推察されたんじゃ。
今後、日本はどうなる?
現在、日本ではアルミニウムを含む食品添加物の使用基準は設定されていないんじゃ。ただ、海外での先進事例や、アルミニウム規制の取り組みも踏まえて、厚生労働省は、より高い水準で安全性を確保しようと、パンと菓子類に膨脹剤として使用される食品添加物(硫酸アルミニウムカリウムと、硫酸アルミニウムアンモニウム)について、関係業界にさらなる自主的な低減化の取組みを依頼しているようじゃ。
また、現状の使用実態を確認した上で、使用基準を検討すると発表しているから、海外のように規制するのもそう遠くはないかもしれんのう。
【ニー博士開発】頭皮から足裏まで。全身に使えるデオドラント。
市販のデオドラント商品だとワキにしか使えない上に、化学物質で作られた殺菌剤が入っておるから、経皮吸収された後、体内に蓄積されてしまうんじゃ。
ワシが開発したのは、全身(頭皮、首まわり、耳裏、胸、ワキ、背中、デリケートゾーン、足裏)に使えて、しかも体に優しいアミノ酸成分で作ったから、敏感肌の人でも使うことができるぞ。
体にも服にも使えるから、アイディア次第で使い方は無限大じゃ(^▽^)/
詳しくは、この公式サイトで紹介しておるから、悩んでいる人は一度見てほしい。