ワキガ「注射」汗をコントロールする
今回の相談者は、主婦の令子。48歳。
今、令子が知りたいことは、「ワキのニオイ、治療で治る?」
目次
1分で分かる「ワキガ注射、汗をコントロールする」
ニー博士、この前は、メスを入れて、ワキの汗腺を取り除く手術の話、かなり勉強になったわ。
早速今日は2つ目の「注射で汗を抑える」って治療のこと、伺ってもいいかしら?
治療を3つに分類した話の2つ目じゃな。
では、早速話をしよう。
注射で、ワキの汗を抑える
この治療法は、世界的にも普及されておるんじゃが、少しユニークなんじゃ。
何がユニークかというと、汗を出す指令をコントロールするという考え方なんじゃ。
つまり、汗が出ないようにするってこと?
その通り。
体には汗を出す司令部があって、日常生活の中で緊張したり、ストレスを感じたりすると、その司令部から汗腺に「汗を出しなさい」という司令を出す。
そうすると、汗腺から汗が出てくるという連携をしているんだよ。
この治療法は、ワキにある薬剤を注射して、その司令部から出る信号の邪魔をすることで、汗を出す指令をブロックする仕組みじゃ。
そんなこと、できるのね。
ちょっと驚いたわ。
ちなみに、ワキに何を注射して、汗を出す指令をブロックするのかしら?
ボツリヌス療法と言って、主に土の中に存在する毒性の強い「ボツリヌス菌」という菌がおる。
その菌がつくる天然のタンパク質がある。
それを有効成分とする薬をワキの下に注射する治療法なんじゃ。
え?
毒のある菌を注射するってこと?
いやいや、その菌がつくる天然のタンパク質を注射するから、毒素は一切入っておらんから安心じゃ。
あら、そうなの。
でも、効果って、どれくらい続くのかしら?
そうじゃのう。
効果の程度だとか、持続期間には個人差があるから一概には言えんのじゃが、4カ月から9カ月くらいと言われておる。
だから完治させるというよりも、一時的な治療なんじゃ。症状が再び現れたら、また治療するといった感じじゃ。
その点は、汗腺を取り除く手術とは違うわね。
何か他にデメリット的なことってあるのかしら?
そうじゃなあ。
知っておいた方がいいことは、注射した部分が赤くなったり、腫れたり、痛くなったり、体がだるくなったりという副作用がまれにあるようじゃ。
でも、ほとんどの場合が一時的とも言われておる。
メリット、デメリット、いろいろあるわね~。
でも、お陰様で、だいぶ頭の中が整理できてきたわ。
そうか。
じゃあ、次は3つ目の「マイクロ波をあてて、汗腺にダメージを与える治療」じゃな。
また今度ゆっくり話をしよう。
ニー博士の豆知識コーナー
1分で分かる「ボツリヌス菌」
ボツリヌス菌って、どんな菌?
実は、ボツリヌス菌は、自然界の中で最強の毒素があると恐れられている菌なんじゃ。
土壌、海、湖、川などの泥や砂に分布していて、熱に強いのがこれまた厄介な菌なんじゃ。
食中毒の原因菌にもなっていて、酸素のない状態になっているビン詰や、缶詰、容器包装詰め食品、特に自家製のビン詰、缶詰が原因となることがあるようじゃ。
そんな菌を注射して、大丈夫?
ボツリヌス菌をそのまま注射するのではなく、その菌が作り出すタンパク質を取り出し、それを有効成分とする薬を注射するんじゃ。
そのタンパク質を「ボツリヌストキシン」というんじゃが、ワキガ治療だけではなく、世界各国でいろんな治療に使われている。
大活躍の「ボツリヌストキシン」
この「ボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげて、痙縮を改善することが認められているんじゃ。
だから、リハビリテーションでも、大活躍しておる。
手足の筋肉がやわらかくなり、曲げ伸ばしがしやすくなって、手や顔を洗いやすくなったり、食事がしやすくなったり、日常生活に支障が出ていた患者のリハビリのサポートをしてくれるんじゃ。
【ニー博士開発】頭皮から足裏まで。全身に使えるデオドラント。
市販のデオドラント商品だとワキにしか使えない上に、化学物質で作られた殺菌剤が入っておるから、経皮吸収された後、体内に蓄積されてしまうんじゃ。
ワシが開発したのは、全身(頭皮、首まわり、耳裏、胸、ワキ、背中、デリケートゾーン、足裏)に使えて、しかも体に優しいアミノ酸成分で作ったから、敏感肌の人でも使うことができるぞ。
体にも服にも使えるから、アイディア次第で使い方は無限大じゃ(^▽^)/
詳しくは、この公式サイトで紹介しておるから、悩んでいる人は一度見てほしい。